「 霊長類ヒト科動物図鑑 」
彼女の長編を読破するには
時間的に人間的に余裕がないので
まだまだ 無理。
で、エッセイと短編を読み始める。
とにかく 「ワクワク」 しながら 一気に読めた。
ほくそ笑みながら 原稿用紙に ペンを走らせて
「ニコニコ」 してる彼女が見えて
とても楽しく、 なおかつ 孤独を味わった。
「 隣りの女 」
たった 1ページ だけ 約10行程度を
読んだところで もう 読むのやめようと思った。
「辛気臭い」 展開が目に見えてるから。
案の定 「辛気臭さ」 マックス。
その 「辛気臭さ」 を受け入れ一気に読破。
読み進めるうちに、辛気臭い中にある
例えの上手さに驚く。
まるで 「笑点」 のよう。
自分好みの 皮肉 の表現。
洒落がきいてる。
おもろい。
今の時代の 浮気や不倫の中身とは 明らかに全く違う内容。
*この短編集のラスト「春が来た」が絶筆となる。
昭和55年から56年の作品が集められており
昭和56年8月の航空機事故で亡くなっているので、
最晩年の作品集。
御言葉:「向田女史、ハイカラさ加減が半端ないっす。」
向田 邦子
(むこうだ くにこ、1929年(昭和4年)11月28日 – 1981年(昭和56年)8月22日)