「 黒田 夏子 / abさんご 」

 

 

横書きだの、 ひらがな多用だの、 時系列がどうのこうのとか

そんなことはもとより、

 

75歳の ばあさんが 約10年かけて

書いたというところがなんともいえない。

読むのにかなりの時間を要した。

じっくり 一字一句見ながら 本を読む行為は

後にも先にもこれだけかもしれない。

 

とても気になることがある。

海外で翻訳される場合、どんなふうになるのだろうか?

内容の話ではなく、 「abさんご」 全体を通した空気感のこと。

 

絶対無理。

 

日本に何十年も滞在した外国人でも

到底、不可能な気がする。

 

海外でも翻訳希望の声が多数だろうが、

いっそのこと発売しなければいいと思う

今日この頃。

 

御言葉:「やったね!! ばあさん!!」

 

芥川賞受賞の言葉 「生きている間に見つけていただきありがとうございました」

今年の流行語大賞はコレです。